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ニュース03
H27.01.28 意外と知られていない口腔疾患について
ニュース03
野村鷹一
「歯がないので、磨かなくてもいいですか?」
グループホーム小浜きたのでは、口腔ケアに力を入れています。体が不自由な方や高齢者の方の口腔内疾患は全身的疾患に繋がっている場合が多いです。ただ、皆さん口腔内疾患はなんですかと聞けば、虫歯、歯周病、歯槽膿漏と答える方が多いと思います。そこで、あまり知られていない虫歯や歯周病以外の口腔内疾患についてお話を今年は行っていきたいと思います。

今回はカンジダ症についてです。
カンジダ・アルビカンスという真菌(しんきん:かび)によっておこる口腔感染症です。急性と慢性があり、口腔粘膜の痛みや味覚障害が出ることもあります。
 急性のンジダ症は灰白色あるいは乳白色の点状、線状、あるいは斑紋状の白苔が粘膜表面に付着しています。この白苔をガーゼなどでぬぐうと剥離可能ですが、剥離後の粘膜面は発赤やびらんを呈しています。
白苔が認められない萎縮性あるいは紅斑性カンジダ症は舌乳頭の萎縮や粘膜の紅斑が特徴で、偽膜性よりもヒリヒリとした痛みが強くなります。口角の発赤、びらん、亀裂を認める口角炎もカンジダが原因になっていることが多くあります(カンジダ性口角炎)。病変が慢性に経過した肥厚性(ひこうせい)カンジダ症では、白苔は剥離しにくく、上皮の肥厚を伴うようになります。
原因としては、副腎皮質ステロイド薬の投与や糖尿病、全身衰弱などにみられる免疫力の低下、高齢による唾液量の減少、長期間にわたる抗菌薬の服用などにより、口腔内の常在菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が異常に増殖し発症します。
カンジダ症の原因をみて気付かれた方が多いと思いますが、高齢者の方や全身疾患が多く口腔管理をできない方によく見られる疾患です。
ただ、投薬を中止することはできません。そこで、グループホーム小浜きたのでは、口腔ケアに力を入れています。口腔ケアにより、口腔内の常在菌の増殖を抑えています。 また、耳下腺、顎下腺、舌下腺マッサージを食事前に行い唾液の分泌量を多くし口腔内の乾燥を防ぐことをしています。