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ニュース03
H27.03.07 意外と知られていない口腔疾患について Part 2 ~口腔乾燥症について~
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野村鷹一
春一番が西日本には吹き、春が近づいている今日皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今回は、口腔乾燥症についてお話していきたいと思います。
口腔乾燥症とは、唾液分泌量が低下し口腔内が乾燥する病態です。口腔内が乾燥するだけで、何が問題なの?と思われる方が多いと思います。
口腔内が乾燥するだけでも、舌痛、口角炎、口臭、虫歯の多発、歯周病、義歯不適合、咀嚼、嚥下障害などの症状がでてきます。
原因としては、老化に伴うもの(無歯顎に伴う唾液腺周囲の咀嚼筋力低下によるものなど)、放射線照射による唾液腺萎縮、薬物(降圧薬、抗うつ薬、抗不安薬、利尿薬、抗ヒスタミン薬など)の副作用によるもの、糖尿病、脳血管障害、精神的ストレスに伴うものなどがあります。
治療方法として、原疾患の治療の他、対処療法として含嗽剤、保湿剤や人工唾液を用いたり、唾液腺のマッサージや咀嚼運動指導があります。
グループホーム小浜きたのの利用者様のほとんどの方が、義歯(入れ歯)を使われています。そのなかで、口腔乾燥症状を認める方もいらっしゃいます。
そういった方の口腔環境を改善していくために、ホームでは食前に必ずスタッフ及び利用者様方全員で、唾液腺のマッサージを行い、なるべく噛むことを意識させるような食事を提供しております。

口腔乾燥症について知らなった方々も、今回のマッサージ等は簡単にご自宅でできますので、ご高齢の方の口腔内を確認し、ご一緒に唾液腺マッサージをされてみてはいかがですか?